民衆の歌。
自分の出身園である「高座みどり幼稚園」に娘もまた通っていた時、お母さんたちの「コーラス部」に所属していました。
歌うことと踊ることが大好きな私にとって毎週水曜日の午前中が楽しみでした。それに、「子育て世代」のお母さんが持つ優しい歌声がとっても美しくて、ハーモニーを合わせることが嬉しい時間でした。
部に入り2年目になると指導を担当するようになりました。
ピアノ・マリンバ教室を開いていた母の影響もあり、幼少からピアノを弾いてきこと、
海外留学中も合唱クラブとグリークラブに所属し奨学金をもらっていたことなどから
指揮の経験はないものの、歌が大好き!という思いで引き受けました。
私が担当する分野の歌は基本は「賛美歌」。そのほかにもミュージカルの曲などを取り入れて様々な合唱曲にチャレンジしました。中でもミュージカル「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌が聞こえるか」はこのミュージカルを見たことない人にとっても、心を掻き立てられるような、熱い思いがこみ上げてくる歌でした。
当時、通っていた幼稚園が子ども園になることが急遽決まり、どうなるのかわからない不安や、「親子の時間の尊さ」を長年伝えてきた幼稚園の方針変更に戸惑いも覚えつつ、それでも子どもたちの日々が平和であることを願い歌う母たちの声はとても力強かった。
そこには、日常のあらゆる思いが込められていて、私は指揮をしながら、歌うみんなの勢いに押されていくのを感じたことを覚えています。
何か変化があるとき、人は不安を覚えます。
生活が変わるかもしれないとき、人はディフェンシブになりがちです。
特に「勝手に」ことが進むとき、人の心はかたくなになります。
これから、日本の未来は大きく変わっていくでしょう。
そんな時「何もわからない」「何も聞かされていない」「どうなるのか不安」と、国民を置き去りにしていく政治はあってはならない、と思います。
だからこそ、思いを届ける。
何が起きているのか、真実を伝える。
もっと知りたい、おもしろそう、と思えるような政治を。
自分たちの声が国を作っていけるというワクワクするような実体験を。
蚊帳の外、の政治はもうおしまいにしたい。
我々は「自分ごと」として、この国で何が起きているのか、これから何が起ころうとしているのかを見なくては。
列に入れよ われらの味方に
砦の向こうに世界がある
戦えそれが自由への道
戦うものの歌が聞こえるか
鼓動があのドラムと響きあえば
新たに熱い命が始まる
明日が来たとき そうさ明日が
ミュージカル「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌」